大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

当院の大腸カメラ検査の特長

当院では、はじめて大腸カメラ検査を受ける方や、以前他院で苦しい検査を経験してトラウマになっている方でも安心して検査を受けていただけるようきめ細かく配慮しています。また、男女別のスペースを分けるなどして患者様のプライバシーを守り、安心して検査を受けていただけるようにしています。

  • 安心のために、トイレや前処置室(待合室)は男女別になっています。
  • ご希望があれば鎮静剤などを使用した痛みがほとんどない大腸内視鏡検査を受けられます。
  • 検査中に発見された大腸ポリープは、その場で切除する日帰り手術が可能です。
  • 土曜日の検査も行っています。
  • 胃カメラと大腸カメラの同日検査も可能です。
  • 検査後のリカバリーベッドは男女別に分けられています。

☆下剤を飲まない、下剤注入法による大腸内視鏡検査にも対応可能です。
胃カメラと同時に大腸カメラを実施する際に、胃カメラの観察完了後に内視鏡を使って直接下剤を注入します。そのため、大腸カメラの前に約2リットルの下剤を飲まずに検査を実施することができます。

大腸カメラ(大腸内視鏡)検査とは

前処置に下剤を用いて便が残っていないきれいな状態になった大腸の粘膜を直接観察する検査です。肛門から内視鏡スコープを挿入して、直腸から盲腸までの大腸全域の粘膜に炎症や潰瘍、前がん病変である大腸ポリープ、早期大腸がんなどの病変がないかを確かめます。検査中に発見した大腸ポリープはその場で切除する日帰り手術が可能ですから、将来の大腸がん予防にもなります。また、疑わしい病変があった場合はその場で組織を採取して確定診断につなげます。

大腸内視鏡検査をおすすめしたい方

  • 血便がある
  • 便秘や下痢など排便異常
  • 貧血
  • 急な体重減少
  • 健康診断の便潜血検査で異常を指摘された
  • 大腸がん、大腸ポリープの治療を受けたことがある
  • ご家族に大腸がんになった方がいる

など

大腸カメラでわかる病気

  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 大腸憩室症
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 直腸炎
  • 直腸カルチノイド
  • 直腸潰瘍 
  • 大腸脂肪種
  • 大腸メラノーシス

など

当院の大腸カメラ検査

特徴1,苦痛や不快感がなく検査を受けられます

検査する医師の技術力や経験、そして使用する検査機器によって内視鏡検査の精度や検査時間が変わってくるだけでなく、患者様の心身へのご負担も大きく異なります。当院では症例経験が豊かな専門医が検査を行い、大学病院に導入されているのと同等レベルの最新内視鏡システムを用いています。これにより、負担を最小限に抑えて精度の高い検査をスピーディに行えるようにしています。
それに加え、鎮静剤などを用いてウトウトした状態で検査を可能にする痛みがほとんどない大腸カメラ検査も行っています。苦手意識がある方もリラックスした状態で検査を受けられますので、安心してご相談ください。

 

特徴2,最新の内視鏡システム導入

2020年7月3日にオリンパス社より発売された最新内視鏡システム(EVIS X1)を導入しています。EDOF(Extended Depth of Field)、RDI(Red DichromaticImaging)、TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)、狭帯域光観察(NBI:Narrow BandImaging)など、がんをはじめとする消化器疾患のより高精度な観察・治療を支援するオリンパス社独自の技術を搭載しています。最新技術を取り入れた検査は、検査時間を短縮すると共に、熟練した術者の繊細な操作を正確に伝えるスコープは挿入性にも優れているため、患者さんの負担が大きく軽減されます。

EDOF(被写界深度拡大技術):Extended Depth of Field


近い距離と遠い距離にそれぞれ焦点を合わせた2つの画像を同時に取り出し合成して焦点範囲の広い内視鏡画像を得る技術で、EVIS X1に世界で初めて実装された内視鏡技術です。EODF技術によりこれまでよりも明瞭な観察画像を得ることができるので、検査における課題の解消、検査時間の短縮により患者さんの負担が軽減できます。

RDI(赤色光観察):Red Dichromatic Imaging


緑・アンバー・赤の3色の特定の波長の光を照射することで、深部組織のコントラストを形成する、光デジタル技術を用いたオリンパス株式会社独自の新たな画像強調観察技術です。内視鏡治療では、消化管出血などが発生し、視野が妨げられ病変部の処置が困難になり治療時間がかかってしまうことがあります。RDI観察技術があることで、深部血管などの視認性が向上し、迅速に止血処理をすることができ、より安全で効率のよい内視鏡治療が可能となります。

TXI(構造色彩強調機能):Texture and Color Enhancement Imaging

通常光観察下での粘膜表面の「構造」「色調」「明るさ」の3つの要素を最適化する画像技術です。通常光観察では見づらい色調や構造の変化が、TXI機能を活用することにより強調され、病変部を観察しやすくなります。

NBIシステム

狭帯域光観察(NBI)

通常の白色光では見逃してしまう早期がんは、毛細血管を観察しやすくする特殊光で観察することで容易な発見が可能です。NBIでは、早期のがんやポリープをスピーディに発見しやすくするため、簡単な手元の操作で青と緑の2つの波長に狭帯域化された特殊光での観察に切り替えられます。

特徴3,無送気軸保持短縮法による検査

大腸カメラ検査での痛みや苦痛は、内視鏡スコープ挿入の際に大腸が押されたり引き延ばされたりすることで起こります。大腸の長さや曲がり具合、ねじれや癒着の有無など大腸の状態はそれぞれ大きく異なります。そこで当院では、挿入時は大腸にほとんど空気を入れず、押したり引き延ばしたりを起こさないよう、高度なテクニックを用いた無送気軸保持短縮法による挿入を行っています。空気を極力入れずに大腸を手前に折りたたむようにしてスコープを進めるため、不快感を大幅に軽減できます。

特徴4,土曜日にも大腸カメラ検査を行っています

平日はなかなか仕事をお休みできない方のために、当院では土曜日の大腸カメラ検査を行っています。さらに、胃・大腸カメラの同日検査も土曜日に受けることができます。土曜日の検査でも発見したポリープ切除の日帰り手術まで可能です。スケジュール調整を考慮して早めのご予約をおすすめしています。

なお、電話やインターネットでの検査予約をされた場合も、事前受診が必要です。検査前日に服用する薬、いつも服用している薬がある方は休薬・服用のご説明、そして検査やポリープ切除を受けた場合の注意点などをそこでしっかりご説明しています。

便潜血検査と大腸内視鏡

健康診断で広く行われている大腸がん検診は便潜血検査です。この便潜血検査は、便に見てわからないほど微量の血液が含まれていないかを調べる検査ですから、陽性でも大腸がんではないことも多く、逆に陰性でも大腸がんが見逃されてしまうケースがあります。

便潜血が陽性になる疾患

  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 腸炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 痔をはじめとした肛門疾患

など

大腸カメラ検査は、大腸粘膜全域を直接観察する検査ですから、早期の大腸がんや前がん病変である大腸ポリープを発見できる唯一の検査です。検査中に発見した病変の組織を採取して確定診断も可能ですし、大腸ポリープをその場で切除する日帰り手術もできます。これにより、別日に受診することなく1日で治療や将来の大腸がん予防が可能になります。

便潜血検査で陽性になった場合は、精密検査として大腸カメラ検査を受けてください。また、陰性でも大腸がんを見逃している可能性がありますし、早期大腸がんには自覚症状がほとんどないため、大腸がんリスクが上昇しはじめる40歳を超えたら1度大腸カメラ検査を受けるようおすすめしています。

苦痛や不快感がほとんどない大腸カメラ検査

大腸に特に問題がない場合には、内視鏡スコープ挿入の際にお腹の張りや軽い圧迫を感じることがあっても苦痛が生じることはほとんどありません。ただし、腸の長さやねじれには個人差があってその程度によっては苦痛を感じる可能性がありますし、癒着がある場合には痛みを起こしやすい傾向があります。 はじめてで不安がある方、以前苦しい思いをして苦手意識がある方には、軽い鎮静剤を使用してウトウトした状態で受けられる鎮静下大腸カメラ検査をおすすめしています。

大腸カメラによる検査時間

平均して15分程度であり、癒着があるなど挿入に注意が必要なケースでも30分程度です。発見したポリープを切除する場合には、1つにつき15分程度かかります。
通常の検査の場合には検査後特にお休みいただく必要がありませんが、鎮静剤を使った検査の場合には検査後に1時間程度リカバリーベッドでお休みいただく必要があります。

大腸ポリープの切除

当院では検査前に大腸ポリープの切除についてご説明し、同意いただいた方の検査時に大腸ポリープ切除を行っています。ポリープの大きさや数により、安全性を考慮して検査日とは別日の切除が必要になることもありますが、そうした可能性についても事前にしっかりお伝えしています。

便潜血検査陽性の場合の大腸カメラ検査

大腸がんの検査進行性大腸がんでは7割以上が便潜血反応陽性となるとされています。そのため、大腸がんの1次検診として便潜血検査は有効です。ただし便潜血検査で実際に大腸がんが発見される確率は24%とされており、痔など他の疾患によるものや特に問題がないケースも多いため、過度に心配する必要はありません。ただし、陽性になったら大腸カメラ検査を必ず受けるようにしてください。大腸カメラ検査では、大腸がんや大腸ポリープの早期発見だけでなく、幅広い大腸疾患の確定診断が可能です。
また、約3割の進行性大腸がんは便潜血検査で陰性となって見逃されてしまうため、陰性であってもリスクが高くなる年齢になったら症状がなくても大腸カメラ検査を1度受けるようおすすめしています。

 

検査の流れ

Step1初診

当院では、検査前に事前診療を必ず受けていただいています。事前診療では、検査内容や注意事項についてくわしくご説明し、前日の食事、普段お薬を服薬されている方の休薬や服薬、前日の下剤内服などに関するご説明をわかりやすく行っています。お持ちの場合はお薬手帳をご持参ください。また、飲んでいるお薬そのものをお持ちいただいても大丈夫です。

Step2検査前日

事前にお伝えした食事内容を守っていただきます。事前診察の際に「食べてはいけない食材」「食べても構わない食材」などを具体的にお伝えしていますが、事前診療の際にご相談いただけたら準備せずに簡単に食べられる検査食をご用意できます。 20時までに夕食をすませたら、翌日の検査終了まで絶食です。お水や薄いお茶、スポーツドリンクによる水分摂取は可能です。就寝前には下剤を服用します。 なお、便秘しやすい方の場合、数日前から下剤を服用する必要があります。事前診療の際にお渡ししますので、医師の指示を守って服用してください。

Step3検査当日

当日は、検査が終了するまで絶食です。当日の下剤内服前までは水による水分摂取が可能です。
朝から約2Lの下剤を服用します。2時間ほどかけてゆっくり服用し、便がほとんど透明になったら準備完了です。なお、ご自宅で下剤を服用する場合には、下剤を服用して腹痛・便が出ない・嘔吐があるなどが起こったらすぐに当院まで電話連絡をしてください。ご自宅での服用にご不安がある場合には、当院に朝9時~10時までにいらしていただき、院内で下剤を服用することも可能です。

・院内で下剤を服用される場合
朝9時~10時までにご来院ください。下剤を服用しますがトイレや前処置室(待合室)は男女別ですから、安心してお過ごしいただけます。

Step4ご来院

ご自宅で下剤を服用さる場合、便がほぼ透明になって便意が落ち着いてからのご来院となります。
鎮静剤や鎮痛剤を用いた無痛検査をご希望される場合は、ご帰宅時にご本人の運転は禁止されます。ご来院の際にも公共交通機関を利用されるか、ご家族の送迎でいらしてください。

Step5検査準備

個室でお着替えいただきます。こちらで検査着とおしりに穴の開いたパンツをご用意しています。

Step6検査

検査室に移動していだき、ベッドに横になって検査を開始します。無痛検査の場合は検査前に注射を行い、ウトウトした状態になってからの検査です。
検査所要時間は平均して15分程度であり、ポリープ切除があっても30分を超えることはほとんどありません。 無痛検査では検査後に1時間程度、男女別の専用リカバリーベッドでお休みいただきます。

Step7結果のご説明

検査画像をご覧いただきながら検査を行った医師がくわしく結果をご説明しています。気になることがありましたら遠慮なくなんでもご質問ください。組織採取や切除したポリープの生検は結果が出るまで数日かかるため、改めて後日いらしていただいてご説明しています。

プライバシーへの配慮

当院では内視鏡検査前の待合室・トイレ・前処置室を男女別々に分けています。検査後のリカバリーも広い回復室を男女別に分けています。女性にも安心して検査を受けていただけるよう、きめ細かくプライバシーに配慮していますのでご安心ください。

検査費用

下記は検査費用の目安であり、別途診察料やお薬代、税金がかかります。

観察のみ

1割負担 約1,700円
3割負担 約5,000円

観察+組織検査

1割負担 約2,900円
3割負担 約8,500円

ポリープ切除+組織検査

1割負担 約6,000円
3割負担 約18,000円

組織検査やポリープ切除は数によって費用は変わります。

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